風情を感じる町並みに、数々の歴史・文化遺産、和菓子や抹茶といった美味しい食…。
京都を旅して、「ここに住みたい!」とか「実際に移住できないかな?」と思ったことがある方は、多いのではないでしょうか??
はじめまして!京都で「ひみつの京都案内」という、地域深掘りオンラインイベントを開催しております、編集者の立岡と申します。
かくいう私も、東京から京都に引っ越してきた移住者です。2020年の秋、コロナで仕事がオンラインになったのと、若干のノリで京都に移住し、気づけばもう3年。ときの流れははやいものですねぇ〜。
京都で暮らしはじめてから、東京の友人や取引先の人からも「京都暮らしってどう?毎日観光しまくり?」「私(俺)も、京都に移住したい!」といったことをしばしば聞かれるので、今回は京都移住歴3年の私が、移住するにあたってチェックしておきたい京都の基本情報や、移住のメリットとデメリット、移住前にやっておくべきポイントについて詳しくまとめてみました。
読了後は、京都ぐらしの魅力と気をつけるべきポイントが明確になっているはずですよ♪
1. 「そうだ、京都移住しよう」。京都の基本情報をチェック!
いわずと知れた日本の古都・京都。ここでは移住をする前に、抑えておきたい京都の基本情報についてチェックしていきましょう!(※京都市中心の内容です)
1-1. 歴史・文化 | 1200年にも及ぶ、語りきれないほどの歴史・文化
794年、桓武天皇が中国の長安を手本に造った平安京から京都の歴史がはじまります。
日本史でやった「鳴くよ(794)ウグイス平安京」ってやつですね♪
碁盤の目状の平安京は、中央を通る朱雀大路を境に、西に「長安(ちょうあん)」東に「洛陽(らくよう)」というエリアに分かれていましたが、しばらくたつと水はけの悪い長安から洛陽の方に人が移動し、洛陽が京都のメインエリアとなります。「上洛」などで使われる「洛」はこの洛陽から来ているわけですね♪
…と、こんな調子で1200年以上もある歴史を書いていると全然先にすすまないので、ここからは、サクっとまとめていきます!
平安時代には、貴族文化が花開き、その後の武士の時代には応仁の乱(※京都の人が言う「先の大戦」は、ネタではなくガチで応仁の乱のことが多いです)で燃えて、江戸時代は割と平和だったけど、幕末に尊皇攘夷派と佐幕派の戦いで荒れ、明治時代(1869年)には、東京が日本の首都となり、今の京都市が生まれた感じです。なかなか波乱万丈な歴史ですね〜。
ちなみに今の京都の街のベースとなっているのは、豊臣秀吉の「京都大改造」という事業。都の周りをグルっと土塁でかこんだ「御土居」などは、北野天満宮などで、今でも見ることができます♪
もっと詳しく知りたい方は、『京都検定』のテキストをどうぞ!私の知る中で一番詳しいしわかりやすいと思います。
まぁ簡単にまとめると、めちゃくちゃ歴史があって、碁盤目の街のいたるところに史跡や石碑が建っている、興味深い街って感じですね!はい、次!
1-2. 地理 | まわりの山に囲まれた盆地。地下水が豊富!
京都府は、本州のやや西側、近畿地方に属する都道府県の一つで、大阪市や神戸市とならぶ大都市の一つです。近畿地方は、この3つの都市を中心として経済圏ができあがっている感じですね。大阪へは、京阪や阪急電車で1時間以内アクセスできるので便利♪
地形は、三方を山に囲まれた盆地。長年、関東平野に住んでいた身としては、家の窓から山が見えるのは、嬉しいポイントです。ちなみにこの山々には、「京都一周トレイル」と呼ばれるコースがあって、トレッキングや山登りの好きな方々にも人気なのだとか。
私も、友人に連れられて大文字山を登ったことがありますが、登ってから3日間筋肉痛でへばっていた思い出があります…涙
【深掘りコラム】
京都は地形的・地質的にも地下水が豊富という特徴があります。それで美味しい日本酒が飲めると言うわけですね!水と関連の深い龍を祀った寺社仏閣も多いようです。地下水が豊富=水はけが悪いといった土地柄のため、引っ越しの際は、ハザードマップのチェックをおすすめします。
1-3. 気候 | 夏と冬は地獄、春と秋は天国
気候については、「夏の“油照り”と冬の“底冷え”がキツイ!」につきます。
京都は、三方を山に囲まれた「内陸性盆地気候」と、夏に雨が多く、冬には少ないという「瀬戸内式気候」の2つの気候的な特徴があり、夏の暑さ、冬の寒さに加えて、一日の寒暖差も大きかったりします。
都道府県別年間猛暑日数(※1991年から2020年のデータによる平年値を比較)では、堂々の一位。ちなみに全国の平均は、7.5日でした。
京都市内は北の方に行くほど標高が上がり、温度が寒くなります。体感で3度くらいでしょうか。冬は、北に向かう地下鉄に乗り、外に出たら、そこは銀世界だったという『雪国』的な体験もできます。
1-4. 人口|約150万人。学生も多い
京都市の人口は、150万人弱。日本の総人口の1.2%と言われています。(ちなみに、東京23区は約980万人、大阪市は約280万人です)コロナ禍の影響が大きかった、2020年、2021年は転出者が多いものの、それ以前や2022年は転入者が上回り、増加の傾向にあります。(海外からの留学生も影響しています)
下の図を見ると、学生にあたる15〜24歳までの転入が多く、子どもと親の世代は転出が多いのがわかりますね。
ついでに、観光客についてもみてみましょう。一時期は「オーバーツーリズム」と言われるほど観光客で賑わっていた京都。府内観光入込客数は約8,791万人なので、一日あたり24万人。全体の人口の16%は観光客という計算になりますね。多い!!
1-5. 産業|産業の中心は「ものづくり」!
観光都市のイメージが強い京都ですが、一番盛んな産業は「製造業」。これはちょっと意外ですよね〜。
西陣織や清水焼といった代表されるような伝統工業はもちろん、京セラ、任天堂、オムロン、ローム、村田製作所など、ハイテク産業も盛ん。
また、五条通りにある京都リサーチパークと呼ばれるエリアには、ベンチャー企業が数多く研究を行っています。この背景には、伝統を大切にしつつ、新しいものを受け入れる京都の文化と、京都が京都大学をはじめとする学術都市であることがあげられます。
ちなみに、平安神宮の近くにある「京都伝統産業ミュージアム」では、染織品や工芸品など、京都市の伝統産業74品目を無料でじっくり見ることができるのでおすすめです♪
2. 京都移住のメリット | 知れば知るほど奥深い、コンパクトシティ
不安とワクワクがいっぱいの移住。ここからは、京都移住のメリットについてご紹介していきます!
2-1歴史好きにとっては天国!どこに行っても嬉しい、楽しい♪
京都に移住する人の多くが、魅力的に感じるポイントとして、京都が1000年を超える歴史の街で、街を歩けば、いたる所に史跡や寺社仏閣があるという点なのではないでしょうか?
京都には17の世界遺産があり、ちょっと足を伸ばせば、人類の宝とも呼ばれる寺社仏閣を見ることができるのも魅力的です!
まぁ、実際に住むと「いつでも行けるし♪」とか「ちょっと今の時期は人が多いからなぁ〜」とか言って、行かなくなるんですけどね。私は主に関東から友達が来たときに、観光させてもらっています。
2-2. 自然が豊か!暮らすのにちょうどいい「コンパクトシティ」
街を囲む山々に、穏やかに流れる鴨川…。東京から京都に引っ越して、一番良かったのは、豊かな自然な身近にあるところです。
天気のいい日には、美味しいパンでも買って(京都はパンの消費量が全国2位になるほど、美味しいパン屋が多い。ちなみに1位は滋賀県)鴨川を眺めつつ、ベンチでパクリ。土日には、大文字山を登ったり、車で大原や美山の里まで足を伸ばしたりと、楽しみ方はいろいろです♪
白川沿いでは、ホタルを見ることができますし、夏には、納涼古本市が開かれる下鴨神社の糺の森も、原生林のなかに流れる小川が美しく、癒やされるスポットの一つです。
主要なものは、だいたい7、8km圏内にあるので、自転車でシャーっと行けるところも嬉しいポイント。景観保護条例のため、高いビルが無いので開放感がありますし、街が綺麗に感じるのも良い点ですね。
「歴史や街、自然がちょうどいい近さにあって、暮らしやすい」のが住んで気がついた、京都の魅力の一つです。
2-3. 家賃が安い&「京間」のため同じ6畳でも部屋が広い!
京都に来て嬉しかったのが、東京より格段に安い家賃。
以前私が住んでいた、渋谷区と比べたら、3万円くらい家賃の相場が安い気がします。生活に掛かるコストが下がるのは、気分的にとても楽ですね。一人暮らしなら3、4万円から家を借りられるので、お財布事情に陰りのある方でも安心です
京都の中で家賃が比較的高いエリアは、御所南と呼ばれる京都御苑の南のエリアですが、そこでも探せば安い物件を見つけられます。頑張っていろいろリサーチしてみましょう!
あと驚きだったのが、部屋の大きさの違い。東京の6畳と京都の6畳だと、京都の方が広く感じるんです。気になって調べてみたところ、これは「江戸間(えどま)」や「京間(きょうま)」と呼ばれる基準の違いということがわかりました。
関西圏では、昔ながらの京間が使われており、その大きさは1畳1910×955mm。一方、東京を中心に採用されている江戸間は、1760×880mmと若干小さめ。
歴史をたどっていくと、上方と江戸では、建築方法が異なり、上方では畳のサイズをもとに柱を設置する「畳割(たたみわり)」という建築方法が取られ、江戸では畳のサイズを柱に合わせる「柱割(はしらわり)」という設計方法が取られたのが原因なのだとか。興味深いですね〜。
2-4. ごはんがリーズナブルで美味しい!独自の食文化が面白い♪
京都と聞くと「おばんざい」「抹茶」「和菓子」といったイメージが浮かぶ人も多いかも知れませんが、ラーメンはこってり系だったり、パンの消費量が多かったり、美味しいカレー屋が多かったりと、和食以外もクオリティが高いのに驚きました。
スーパーに行くと、お豆腐コーナーが充実していたり、京野菜が並んでいたりというのも京都らしいポイントですね。
他にも、「三嶋亭」や「十二段家」、庶民的なところでは「弘」といった、牛肉文化が発達しているところも以外なポイント。中華も「京中華」と呼ばれる、香辛料が控えめで、出汁や醤油など和の要素も感じられる、味わい深いものがあります。
【深掘り(?)コラム】
突然ですが、最近食べて美味しかったカレー屋さんを紹介したいと思います。個人的に「京都のカレーって美味しい!」と思うポイントは「美味しい出汁を使っていること」だと思います。こういった部分にも、出汁ブンカが根付いているのですね〜。
2-5. 四季変化を感じられる
京都の書店に行くと、『京都手帳』と呼ばれる、ウィークリーの手帳に京都で行われる年中行事が載っている手帳があるのですが、だいたい毎日どこかで何かの行事が行われています。
1月 初詣
2月 北野天満郡の梅、節分祭春
3月 ひなまつり(流し雛)
4月 桜(いたる所)、春のをどり、青もみじ
5月 葵祭、藤の花、たけのこ狩り(西の方)
6月 夏越の祓、水無月、川床、ホタル あじさい
7月 祇園祭、屏風祭
8月 五山送り火、地蔵盆、下鴨納涼古本まつり
9月 重陽、観月の宴
10月 時代祭、火まつり
11月 かにかくに祭り 紅葉
12月 除夜の鐘、をけらまいり
盛り沢山な気がしないでもないですが、季節の移り変わりを感じられる機会が多いのは、暮らしが豊かになった気がしますね〜。
2-6. おまけ:京都移住で、仕事につながることも!
これは職業的なものも絡んでくるため、誰にでも当てはまることではないかもしれませんが、私の場合は、「京都のいる」ということで、面白いお仕事をいただけるようになった部分があります。
例えば、旅雑誌の京都特集のお手伝いや、ガイドブックの制作、(東京の読者に向けての)記事制作などです。
また、私たちが運営しているイベント「ひみつの京都案内」も、京都にいて京都の面白い人達と繋がれるからできていますし、そこからいろんなつながりも増えました。
東京で働いていたときと比べて、いろんな方に紹介してもらう機会が増えたのも、移住して気がついたポイントです。「いけず」というイメージが先行しがちな京都ですが、私は本当にいろんな方に素敵なご縁をいただいている気がします。
上記の他にも、京都では、地元の人からは「弘法さん」に「天神さん」とよばれる縁日が毎月開催されたり、個性的でレトロな銭湯やサウナがたくさんあったり、子育て支援(「きょうと子育て応援パスポート」の提示で様々なサービスを受けることができる)が充実していたりといったところも京都移住の魅力だと思います。
3. 京都移住のデメリット|夏の暑さと冬の寒さ、年収、混雑しているときも
周りの環境をガラッと変える移住生活。後悔しないためにも、京都移住のデメリットについてもしっかり確認しておきましょう!
3-1. 東京や大阪に比べて、給与は低くなる傾向に(年収相場は低め)
首都圏から、京都に移住した場合、家賃や食費など生活に掛かるコストが下がるというメリットはありますが、給与面にもその影響は出やすいと思います。
転職サービス「doda(運営:パーソルキャリア)」が発表した、「平均年収ランキング2022」の都道府県別の項目では、1位は東京都の440万円、2位は神奈川県の423万円、3位は千葉県の410万円でした。
京都は、真ん中らへん22位の376万円。関西では滋賀県と兵庫県が9位で391万円、大阪府は383万円で14位という結果でした。
ちなみに最低賃金(2023年10月以降のデータ)でみると、東京都は1,072円、大阪1,023円、京都府は968円となっております。
こちらに関しての解決策としては、下記のようなものがあるかと思います。
1) 解決策①:【支出を下げる】生活コスト自体を下げる
首都圏での暮らしに比べて、生活コストを下げやすい移住。収入は下がっても、掛かるお金が少なければ、大きな問題にはなりません。そして、支出を下げるにあたって最もインパクトが大きいのが、家賃などの固定費です。
家賃の安いエリアに家を借りたり、大きな家をシェアしたり、移住したては家賃の低い家で暮らしてみるのも良いかも知れません。
2) 解決策②:【収入を増やす】京都だけでなく、その近くの地域で仕事を探す
京都で良い仕事が見つからなかった場合は、滋賀や大阪、兵庫など近隣地域も含めた広い範囲で探してみるのも一つの手。
最近では、オンライン化が進んで毎日出社しなくて良い企業も多いので、広い視野をもって職探しましょう。
3) 解決策③:【収入を増やす】副業を探す(オンラインがオススメ、バイトも)
本業と合わせて、副業をしてみるのも一つの手。
個人的におすすめなのが、場所を選ばないオンラインでのライティングやWEB系などのお仕事。(他にもデザインやイラストなどもいいですね!)
バイトも良いですが、「スキルや人とのつながり」につながる仕事のほうが、長い目で見て、得るものが大きい気がします。ある程度、経験を積んだら、オンラインで首都圏の仕事をとってみるのもオススメです。
4) 解決策④:【収入を増やす】移住の支援金を利用する
移住をするなら、ぜひ利用したい支援金。こちらは、京都市などの都会に移住する場合は、使えませんが、東京23区から(※勤務地も含む)舞鶴市や亀岡市、京丹後市などに移住する場合は、最大で、世帯100万円、単身60万円の支援金を受けることができます。
ぜひ、チェックしてみてください。
京都府移住支援金のお知らせ
https://www.pref.kyoto.jp/jobpark/ijusienkin.html#aroundtokyo
3-2. 夏の暑さと冬の寒さ
「住めば都」ということわざがありますが、これは「夏と冬の京都では全く当てはまらん!」というのが私の感想です。
特に夏は、暑すぎて、冷房がきいた部屋にいてもなんか暑く感じて(おそらく湿度のせい)、やる気を奪われます。もういっそのこと、1ヶ月くらい休みをとってどこか涼しいところに逃避したくなるレベル。
気温的には冬場(1月)の平均最低気温は1度、夏(8月)は34度とそこまででもない感じなのですが、体感は3度くらいプラス(冬はマイナス)されるイメージです。
焼け石に水感はありますが、夏場の除湿と冬場の加湿をオススメします。家さがしの際は、断熱材がはいっているかなどをチェックすることをおすすめします。(特にコンクリ打ちっぱなしの場合)
3-3. 観光地の人混み
一年を通して、観光客で賑わう京都。特にハイシーズンとなる、春の桜、夏の祇園祭、秋の紅葉のタイミングは、街や公共交通機関が混み合います。
これは慣れてくると、「今、宵山で人が多いから、四条烏丸は避けて行こう」といった感じで、迂回できるようになってきます。
人混みを回避する方法としては、
「観光地には近寄らない」
「朝など人が少ないタイミングに行く」とかですね。
京都の場合は、混み合っているのは、観光地の一部のエリアなので、そこを外せばダイジョブです。たぶん。
3-4. 京都の人は「いけず」なの?気になる人間関係
「ぶぶ漬けでもどうどす?(訳:さっさと帰れ※コーヒーのパターンもあり)」
「良い時計してはりますなぁ(訳:話、長いわ)」
「おたくのお嬢さんのピアノ、お上手ですね(訳:ピアノの音がうるさい。静かにしてくれ)」
遠回しな言い方で、他の地域の人からは「いけず(意地が悪い)」な印象を持たれる事が多い京都人。
こちらに関しては、実際生活する上で、いけずと感じたことは全然ないですね(立岡には、友達がいないという説も)
東京に暮らしていたときに比べて、いろんな方を紹介してくれる人が多いので、住んでいて楽しいです。
個人的には、わざとぶつかってきたり(特に新宿と池袋!)、道を聞いても無視する人が多い東京はちょっと苦手で(良いところもいろいろありますが)、京都の方が好きですね。
3-5.京都市の財政難って、大丈夫?バス代、電車代は微妙に高い
数年前から財政難を囁かれる京都市。あんなに観光客が多いのになんで!?と思われる方が多いと思いますが(私もそう思いました)、その原因は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、市営地下鉄関連の事業費や、梅小路公園、京都コンサートホールなどの整備に多額の資金を使ったにもかかわらず、利用者数は少なく採算が取れていないこと。
2つ目は、市民1人当たり税収の少なさ。学生(人口の約1割。納税対象とならないケースが多い)や寺社仏閣(固定資産税がかからない)が多い京都では、他の政令指定都市平均とくらべて1人当たり税収が1万154円(約5%)少ないというデータも。
3つ目は、「支出>収入」という構造が長期間改善されず、それどころか禁じ手と言われる「公債償還基金(将来の借金返済に充てる)」で穴埋めをしていたこと。
財政難についは、市長の「財政再建団体になる可能性はない」という発言や、2023年度予算では、近郊が取れているので、すぐに深刻な状態になることはないかと思います。
3-6. こまごまとした出費。バス代、電車代、ゴミ回収(ゴミ袋)、駐輪場代
東京や大阪に比べると、支出を下げることができる京都住まい。
バス代(230円なのでそこまで気にしなくてもOK。
観光客向けの1Day Passは600円から800円に価格アップ)や、地下鉄代(初乗り220円)は少し高めな気もします。
あと「ゴミ袋」は、指定のものを使う必要があり(コンビニや、スーパー、薬局などいたるところで売っています)1Lで1円とお高め。(よく使うのは、20、30、45Lあたり。それぞれ、1枚20円、30円、45円)
これは、地域によるものだと思いますが、東京に比べて高いかなと感じました。
あと、個人的に「ちょっとめんどうだな…」と感じたのは、自転車を店舗前などにとめるスペースがあまりないこと。近くの駐輪場にとめなくてはならずそこは、景観を大切にする京都ならではの決まりかと思いました。
駐輪場は、良心的な価格(1日で100〜200円)のところが多いので、そこは東京に比べて安心できるポイントですね♪
4. 後悔しないために!京都移住を成功させるためのポイント5選
住んだことがない土地で新しい生活をする移住。
「京都に移住したいな」と思いながらも、なかなか一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、移住で後悔しないために、そして京都移住を本当に良いものにするために、移住前にやっておきたい5つのステップについてご紹介します。
①移住の目的を明確にする
②情報をしっかり集める(移住者、住んでいる人、ネット、地方公共団体)
③具体的な数字に落とし込む(生活費、引越し費用)
④仕事を探しておく
⑤プチ移住
4-1. 移住の目的を明確にする
「歴史や自然があるところでゆっくりしたい」
「京都で伝統工芸に関する仕事につきたい」
「お店をひらきたい」…。
移住をするにあたって、その目的やゴールのイメージを明確にしておくことは、とても重要です。
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」という名言がありますが、逆に言えば、「人は自分が想像できないことは、達成できない」とも言えるのです。
「●●で暮らしたい!」という気持ちも大事ですが、そこで暮らしたイメージとかできるだけ詳細に思い浮かべ、紙とかに書くことで、しっかり自分のなかで目標として捉えることができるのではないでしょうか。
4-2. 情報収集
情報収集も大事なポイント。上に書いた「移住の目的」を現実的なものにするためにも、移住先について詳しく調べてみることをおすすめします。
支援団体のHPを確認する、知恵袋で関連情報をみてみるのもいいですが、ネットの情報だけだと、信頼性にかけるものもあるので、実際に移住した人や、移住の担当窓口の人に電話で生の声を聞いてみることをオススメします。
4-3. 具体的な数字に落とし込む!
移住にあたって大きな不安となるのが、お金の問題。
ただぼんやりと不安を感じているだけでは、何も進展しません。
そんなときは、実施の引っ越しや現地での生活に掛かるお金を計算してみることが有効です。
具体的な数字に落とし込むことで、「今の貯金で半年は暮らせるな」とか「移住に向けてあと◯円貯金しよう!」などと、不安が減って、自分が取るべきアクションが見えてきます。
4-4. 期間を決めて、プチ移住する
ここまでやったら、あとは実際に現地で期間を決めて、暮らしてみることをおすすめします。
京都には、長期滞在向けのホテルや、アットホームなゲストハウスなどがたくさんあります。Airbnbを利用して、現地の人の話を聞いてもいいですし、HafH(ハフ)などの旅のサブスクもあります。より、現地での生活に近づけたいなら、マンスリーホテルなどを借りるのも良いでしょう。
https://resistay.jp/july20-2-2/
https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/list/kyoto/feature/renpak_p/
移住中は、物件を見て回るもよし、町を楽しむもよし、仕事をするもよし。自分が住むなら、どうするかなといった視点を心がけながら、町を見てみましょう。きっと旅行とは違った風にみえてくると思いますよ。
出発前に、懸念点「夏の暑さは大丈夫?」「どこのエリアが人気なの?」「カフェで仕事をしやすいの?」「実際に役所や移住者の人に話を聞きたい」とか自分なりに疑問点をリストアップしておくと、より実りの多いプチ移住ができると思います。
出発前に、懸念点
「夏の暑さは大丈夫?」
「どこのエリアが人気なの?」
「カフェで仕事をしやすいの?」
「実際に役所や移住者の人に話を聞きたい」
とか自分なりに疑問点をリストアップしておくと、より実りの多いプチ移住ができると思います。
4-5. 期限を決めて、移住のための計画&準備をする
プチ移住をして、「やっぱり住もう!」となったら、期限を決めて必要なアクションを取るだけ。
ここで大事なのが「期限を決めること」だと、私は思います。原稿しかり、プロジェクトしかり、期限がないと多くの人は動くことが難しいもの。
できれば、自分が把握しやすい半年から、長くても1年くらいの間に移住ができると良いのではないかと思います。私も「京都に住もう!」と思ってから、約半年で移住しました。
個人的には、「いついつくらいに移住します」とまわりに宣言しておくのも良い気がします。
(まとめ)
本当の意味で「後悔」しないために
最後までおつき合いいただき、ありがとうございます!
例:
今回の記事では、
・◯◯◯◯◯◯◯◯〜
・◯◯◯◯◯◯◯◯〜
・◯◯◯◯◯◯◯◯〜
の解説をいたしました。紹介しました^^
ここからは、移住について私が考えていることをちょこっと書いて終われたらと思います。(蛇足なので、読み飛ばしていただても大丈夫です)
個人的には、上手くいくにしろ、そうでないにしろ、住む場所を変えてみることには、人生にとって大きな意味があると考えます。
今の生活に完全に満足しきっていて、何も不満がないよ!と言う方ならば、別に良いかとは思いますが、多くの人が「◯◯で暮らしてみたいな」や「今の状態を変えてみたい」と考えているのではないでしょうか?
経営コンサルタントの大前研一さんは、著書『人間とムダの科学』のなかで、
“人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。”<引用として>
と言っていますが、移住とは、これら3つをガラッと変えることができるものなのではないでしょうか?
また、移住をしてみることで、「これまで暮らしていた地域ではこうだったけど、ここではこんな感じなんだな」と比較ができるようになるのも大きなメリット。
こういった「生き方の選択肢」が増えるのは、災害が多く人口も減っていく日本で暮らすにあたっては、今後、大切になってくるものなのではないでしょうか。
「ひみつの京都案内」を運営する、Deep Trip Japanが大切にする考えの一つにもあるのですが、「豊かさ=選択肢が多いこと」と考えることがあります。移住をしてみることは、これまでのしがらみなどをリセットし、自分の人生の主導権をもって、生き方の選択肢を増やすことができると私は考えます。
それに、移住先が合わず失敗したとしても、この社会福祉が充実した日本では、命にかかわることはありませんし、「移住をしてみての後悔」のと「移住をしたいと思いつつ、できなかった後悔」では、前者の方が、次へのアクションを踏み出しやすい気も。
長々と書きましたが、この記事が、少しでも京都移住を考えているあなたの役に立てば幸いです。それでは、素敵な移住ライフを〜。
p.s. もしよろしければ、「ひみつの京都案内」のオンラインのイベントにもご参加くださいませ♪ではでは。
コメント